私(エス)です!
いざ腎臓病食を始めると、「あ~、今日は何を食べよう?」というよりも、「何が食べられるの? どれだけ食べられるの?」ってなりませんか?
食べたいものを食べたいだけ。そんな生活は、とっくの昔にポイしてきました。
おそらく食事制限をされている方なら、この気持ちを分かってもらえるのではないでしょうか。
食べたいものは山ほどある。
でも、塩分やたんぱく質を計算してみると、「えっ? これだけしか食べられないの?」とか、「塩分、高っ!」なんてこともしばしばです。
結局、食べたかったメニューを諦めることもあります。
しかも、朝食と昼食を食べてから夕食の分を計算すると、もう手遅れ。
夕食に使える塩分やたんぱく質がほとんど残っていない、なんてことにもなりかねません。

腎臓病の食事管理って、その場しのぎの計算ではなかなかうまくいかないんですよね。
そこで私は、前日のうちに翌日何を食べるか、1日分の食事をあらかじめ決めるようにしています。
そして、そんな毎日の食事管理を少しでも楽にしたくて作ったのが、無料Webアプリ「明日は何食べる?」です。
事前に食べたいものを選ぶと、塩分とたんぱく質を自動計算してくれる、私なりの食事管理のお助けアプリです。
今回は、初めて使う方に向けて、できることや使い方をご紹介します。
「明日は何食べる?」ってどんなアプリ?
「明日は何食べる?」は、食べたい食品を組み合わせながら、1日の塩分とたんぱく質を自動計算できる無料Webアプリです。
朝食・昼食・夕食、そして間食まで、食べる予定のものを選ぶだけで、おおよその栄養値が分かるようにしました。
用意した食品データは約250品目。
ご飯やパンはもちろん、肉や魚のおかず、野菜、麺類、汁物、調味料など、普段の食事で使いそうな食品をひと通り登録しています。
私の場合、現在は塩分1日6g以下・たんぱく質1日60gを目安に食事管理を続けています。
ただ、この数字を朝・昼・晩にどう振り分けるかが、なかなかの悩みどころなんですよね。
朝食でちょっと食べすぎた。
昼食も思ったより塩分が多かった。
さて、夕食はどうする?
そんなことにならないように、食べる前に1日分を組み合わせて計算しておこう!というのが、このアプリを作った理由です。
もちろん、アプリが勝手に献立を決めてくれるわけではありません。
何を食べるか決めるのは自分自身。
アプリはその計算をお手伝いする役目です。
私の食欲まで管理してくれるわけではありませんからね。
スマートフォンやパソコンのブラウザから無料で使えます。
特別なアプリのインストールも必要ありません。

「明日は何食べる?」の使い方
それでは、実際の使い方をご紹介していきます。
難しい操作は何もありません。
基本的には、設定量を入力して、食べたい食品を選び、計算結果を確認するだけです。
では、明日の献立を考えるつもりで始めてみましょう。
① 塩分とたんぱく質の設定量を入力する
まずは、1日に摂取する塩分とたんぱく質の設定量を入力します。
アプリには「塩分」と「たんぱく質」の入力欄があり、それぞれg単位で数値を変更できます。
ここで気をつけてほしいのが、入力欄に表示されている数字はあくまで入力例だということです。
私の場合は塩分6g以下・たんぱく質60gですが、皆さんが同じ数値にする必要はありません。
食事制限の内容は病気や体の状態によって違いますので、主治医や管理栄養士さんから指示された数値を入力してくださいね。

② 朝食・昼食・夕食・間食を選ぶ
設定ができたら、いよいよ食べるものを選びます。
アプリには「朝食」「昼食」「夕食」「間食」の4つの区分があります。
まず朝食を選んでから、昼食、夕食と順番に考えていけばスムーズです。
食品は「主食」「おかず」「汁物」「牛乳・乳製品」「果物」「飲み物」「調味料・たれ」「間食」などに分類しています。
例えば、朝食にご飯を食べたいなら「主食」を選択。
さらに「ご飯・おにぎり」の小分類から、食べる予定のご飯を探します。
パンなら5枚切り・6枚切り・8枚切りなども登録していますので、自分が食べるものに近い食品を選んでください。
食品名が分かっている場合は、検索窓に直接名前を入力して探すことも可能です。
食品を選択すると、選んだカードの色が変わり、星印が付きます。
同じカードをもう一度押すと選択解除もできます。
「あれ? さっき何を選んだっけ?」となっても、現在の選択状態が一目で分かるようにしています。
約250品目もあるので、私自身が迷子にならないための工夫でもあります。

③ 食べる量を調整して献立を確認する
食べたい食品を選んだら、次は食べる量を確認します。
同じご飯でも100g食べるのと200g食べるのでは、たんぱく質の量が違いますよね。
アプリでは、食品に応じて個数・枚数・杯数などを増減したり、g・ml単位で細かく量を調整したりできます。
私なんて、まず最初に「あとどれだけ増やせるかな?」と考えてしまうタイプです。
食べる量を増やせば、当然その分だけ栄養値も変わります。数字はなかなか正直ですね。
食品を選んだら「選んだ献立を確認する」へ進みましょう。
朝食・昼食・夕食・間食それぞれの塩分とたんぱく質が表示されます。
さらに、食事を重ねた合計もグラフで確認できます。
朝食と昼食までの合計、夕食まで含めた3食合計、間食も含めた1日合計という具合です。
設定量に対してあと何g残っているのか、何g超過しているのかもひと目で分かります。
設定量を超えた場合は、超過量が赤字で表示される仕組みです。
いや、赤字はできれば見たくないものですが、知らずに食べてしまうよりははるかにマシです。

④ 「あと一品」の候補を探してみる
ここは、私が特に使ってほしいと工夫した機能です。
食事の組み合わせを考えていると、塩分やたんぱく質の設定量にまだ余裕があることもあります。
そんなとき、皆さんならどうしますか?
私はもちろん、「やった、まだ食べられる! 何を食べよう」と考えます。
そこで用意したのが「あと一品の候補を探す」機能です。
まず、朝食・昼食・夕食・間食の中から、どの食事に追加するか選びます。
そして「追加できる候補を見る」を押すと、残りの塩分とたんぱく質をもとに、食品や組み合わせの候補が表示されます。
すでに選んでいる主食やおかずなどを考慮して、なるべく同じ種類の料理ばかりが重ならないようにも配慮しています。
表示された候補が気に入らなければ、「ほかの候補を見る」で別の候補を探すことも可能です。
ただし、ここは大切な注意点があります。
候補に表示されたからといって、必ず食べても大丈夫という意味ではありません。
設定量に収まる組み合わせがない場合は、設定量に近い候補と超過量が表示されることもあります。
あくまでも塩分とたんぱく質の単純計算ですので、表示された数値を確認して、自分に合うものを選んでくださいね。

⑤ お気に入り献立と食品の手入力も使えます
毎日の食事を考えるとはいっても、朝食なんてだいたい同じメニューになりがちですよね。
私の場合も、毎回最初から食品を探して計算するのは面倒だなと思いました。
そこで「お気に入り献立」という機能を付けています。
献立確認画面の「☆ お気に入り献立」から、選んだ食品の組み合わせを保存できます。
朝食・昼食・夕食・間食それぞれ4セットまで保存可能です。
一度保存しておけば、次回は「呼び出す」だけでまとめて入力できます。上書きや削除にも対応しています。
いつもの朝食を毎回ひとつずつ探す必要がなくなるので、なかなか便利ですよ。
さらに、約250品目の一覧に食べたいものが見つからなかった場合は、「一覧にない食品を追加する」から手入力できます。
食品名・基準量・塩分・たんぱく質などを入力して、選んでいる食事に追加する仕組みです。
市販品の場合は、パッケージの栄養成分表示を参考にしてください。
ちなみに、朝食と昼食が同じメニューなら「朝食を昼食へコピー」という機能もあります。
私のような面倒くさがりには、こういう小さな便利機能が意外とありがたいものです。
⑥ 完成した献立を印刷・保存する
1日分の食事が決まったら、「献立を印刷」ボタンから献立予定表を印刷できます。
朝食・昼食・夕食・間食の食品名や食べる量、それぞれの塩分・たんぱく質などを一覧で確認できるようにしています。
紙にしておけば、翌日の献立を確認するのにも便利ですね。
また、アプリの上部には「🔖 このアプリを保存」というボタンも用意しています。
ここを開くと、パソコンやスマートフォンでブックマークやホーム画面に登録する方法が確認できます。
URLをコピーする機能も付けていますので、よく使う方は保存しておくと便利です。
毎日のことですから、使うたびに検索して探すのも面倒ですしね。
こんなときに使ってほしい
ここまで機能を紹介してきましたが、私が一番伝えたいのは、食べる前に1日分を考えておくと本当に便利だということです。
例えば、こんな場面で使ってもらえたらと思っています。
■ 明日の朝食を考えるとき
明日はご飯にしようか、それともパンにしようか。
主食とおかずを組み合わせて、朝食にどれくらい塩分とたんぱく質を使うのかあらかじめ確認できます。
■ 昼食に麺類を食べたいとき
ラーメンやうどん、そばなどが無性に食べたくなるときもありますよね。
ただ、麺類は塩分の数値を見てビックリすることもあります。
特に汁物の麺類は、アプリ内に「汁を含む全量」として登録されているものがあります。
私自身、ラーメンや味噌汁は汁を少し残すこともありますが、このアプリでは残した汁の分を自動で差し引くことはできません。
汁を残すからといって、表示された塩分量から適当な数字を勝手に引くのも違いますからね。
あくまでも表示されている食品の基準量を確認して、献立を考える参考にしてください。
■ 夕食にあと一品ほしいとき
朝食と昼食を決めたあと、夕食に使える塩分とたんぱく質がどれくらい残っているのか確認できます。
数字に余裕があれば、もう一品追加する組み合わせを考えてみる。
私にとっては、この「あと何か食べられるかな?」という時間が結構大事なんです。
せっかく食べられる余裕があるなら、できればお腹も満足させたいですからね。
■ 1日の食事全体を確認したいとき
食事制限を始めた頃は、つい目の前の一食だけで考えてしまいがちです。
でも、朝食で食べたものも、昼食で食べたものも、夕食の計算にすべて関係してきます。
だからこそ、私の場合は前日のうちに翌日の1日分を考えるようにしています。
最初からすべて予定どおりにいくとは限りませんが、何も考えずに食べ始めるよりは、ずっと見通しが立てやすくなります。
利用する前に知っておきたいこと
ここまで便利なところを紹介してきましたが、利用する前に知っておいてほしいこともあります。
まず、このアプリの栄養値は、一般的な1食分をもとにした参考値・推定値を含んでいます。
食品データは、日本食品標準成分表やメーカー公表値、一般的なレシピなどを参考に作成しています。
ただし、同じ名前の料理でも、使う材料や調味料、調理方法によって栄養値は変わります。
例えば、同じ焼き魚でも味付けが違えば塩分量も違いますし、同じサラダでもドレッシングを使えば当然その分の数値が加わります。
市販品については、実際に購入した商品のパッケージに記載されている栄養成分表示を必ず優先してください。
また、このアプリで計算できるのは塩分とたんぱく質の2項目です。
エネルギー・カリウム・リン・水分量は計算に含まれていません。
私自身は現在カリウムの制限を受けていませんが、カリウムやリンなどの管理が必要な方もいらっしゃいます。
そのため、アプリの数字だけで食べてても大丈夫かどうかを最終判断することはできません。
そして、もうひとつ大切なこと。
腎臓病だからといって、全員が同じ食事制限をするわけではありません。
私の塩分6g以下・たんぱく質60gという数字も、あくまで私個人の管理基準です。
このアプリは医療上の診断・治療・食事指導を行うものではありませんので、主治医や管理栄養士さんから指示された内容を最優先してくださいね。
便利な計算道具ではありますが、万能ではありません。そこは作った本人としても、きちんとお伝えしておきたいところです。

おわりに
腎臓病になって食事制限が始まると、今まで当たり前のように食べていたものが、当たり前ではなくなります。
食べたいものを見つけても、まず栄養成分を確認。
食べられる量を考えて、ほかのおかずとの組み合わせも考える。
正直、毎日これを続けるのはなかなか面倒です。
でも、だからといって食べる楽しみまで全部諦めたくはありません。
「これは食べられない」だけでなく、「これなら食べられるかな?」と考えたい。
そんな気持ちで作ったのが「明日は何食べる?」です。
もちろん、このアプリを使えば食事管理が完璧になる!なんてことはありません。
何を食べるか決めるのも、最後に食べる量を調整するのも自分自身です。
でも、せめて塩分とたんぱく質の計算くらいは、少し楽をしてもいいんじゃないでしょうか。
毎日電卓とにらめっこするより、私は明日の食事のことを楽しく考えていたいです。
もっとも、食べたいものを選びすぎて赤字表示ばかりになったら……。
そこはアプリの問題ではなく、私の食い意地の問題ですね。
「明日は何食べる?」は無料で利用できます。
よかったら、明日の献立を考えるときに使ってみてくださいね。

※本アプリは塩分・たんぱく質の計算を補助する参考ツールです。実際の栄養値は食品や調理方法によって異なります。食事制限や治療については、主治医・管理栄養士などの指示を優先してください。
※この記事は、私(エス)が自身の食事管理を振り返りながら書いています。

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