「田舎に移住したら、広い庭や畑でのんびり野菜作りを楽しみたい!」
私(エス)も、移住前はそんな甘い想像をしていました。ところが待っていたのは、背丈を超える雑草、爆音の草刈り機、蜂や蛇との遭遇……。
今回は、50代で都会から田舎へ移住した私が経験した、想像以上に過酷な草刈り大戦争と、その先で気づいた「田舎暮らしのリアル」をお届けします!
都会っ子、人生初のエンジン式草刈り機に挑む
このブログを書いているのは7月初旬。
ジメジメとした梅雨もいよいよ終盤になり、待ちに待った……いや、できれば来てほしくなかった夏が目前に迫ってきました!
たっぷりの恵みの雨と、ギラギラと照りつける強烈な日差しを一身に浴びて、狂ったようなスピードですくすくすくすく元気に、そして凶暴に育つもの……。
そうです、雑草です!!!
肥料もエサも一切与えていないというのに、勝手に光合成をして無限に巨大化していく我が家の「緑の悪魔」たち。
妻エムの実家は、田舎特有のありがたい(?)おまけとして、広い畑に山に田んぼをフルセットで持っています。
ただ、私たちが移住した当初は何の作物も作っておらず、完全なるジャングル一歩手前の「荒れ地」と化していました。
当時の私は、まだ田舎の恐ろしさを知らないピュアな都会人。
「せっかくこんなに広い土地があるんだから、オシャレな野菜でも作っちゃおうかな〜!」
なんて、脳内お花畑全開の勘違いをしていました。
今なら、あの頃の自分の肩をつかんで言ってやりたい。
「まず草を見ろ。話はそれからだ」
当然、都会育ちの私は、爆音を鳴らすエンジン式の草刈り機なんて使い方も知りませんし、触ったことすらありません。
幸い、エムの両親が以前使っていた草刈り機が残っていたので、新しく買わずに済んだことだけが唯一の救いでした。
YouTubeやネットで使い方を調べ、長袖・長ズボン・ゴーグルなどを身につけて、いざ戦場となる畑へ出陣です!
そこに待っていたのは……小高い丘の上にある、数年間人の手がほとんど入っていなかったであろう荒れ地。
そこそこ広いその土地には、余裕で私の背丈、170cmを超えるような雑草まで、まるで進撃の巨人のようにびっしりと生い茂っていました。

「よし、エス。いっちょやったるか!」
とエンジンを始動したものの、刃の動かし方すらまだよく分からないド素人です。
草刈り機のヘッドを恐る恐る右へ左へ、右へ左へ……。
ガッ!!!
地面近くに隠れていた石に当たり、一気に冷や汗。
気を取り直して、左へ右へ……。
ガガガガッ!!!
また石。
「草より石の方が強いやん……」
刃はどんどん傷みます。
しかも敵は雑草だけではありません。耳元では蜂が飛び回り、足元では蛇を見かけ、長袖を着ているのに蚊には刺される。
私が思い描いていた「のんびり家庭菜園」とは、だいぶ違う世界が広がっていました。
一瞬の感動、そして秒で訪れる現実
全身汗だくになりながら泥臭く刈り進めること数時間。
ついに視界を遮っていた背丈ほどの緑の壁が消え、景色が一気に開けました!
その瞬間、遮るもののなくなった丘の上を風がビューゥと吹き抜けます。
これが気持ちいい。
汗だくでクタクタなのに、人生で味わったことのないような達成感と解放感に包まれました。
「き、気持ちいい……! これが私が夢にまで見た、大自然と共生する田舎暮らしか……!」

あの頃の私は、本当にピュアでした。
すべてを平らに刈り終え、荒れ地から見事に「大地」へと蘇った景色を見て、私の満足度はMAX。
さぁ、ここからクワを持って耕すぞ!
何を植えようか!
……と思ったのは、本当にその瞬間、わずか数分間だけでした。
「いつでも畑ができる状態に戻した」という大満足感とともに、私の農業への情熱は完全に、
チーン……終了〜!
なんせ、数日後にワクワクしながら様子を見に行くと、もう新しい雑草の赤ちゃんたちがニョキニョキと顔を出しているんですから。
気のせいじゃない。
アイツら絶対に休んでない。
結果として、作物を作る前に私は、我が家の「専属・終身草刈り担当大臣」に任命されました。
……なんでこうなった。
防獣ネットを通り抜けて侵入してきた想定外の最強生物
さらに追い打ちをかける現実を、ご近所さんから教えてもらいました。
我が家の周辺では、シカやサル、イノシシなどによる被害もあるとのこと。
せっかく野菜を作っても、対策をしなければ食べられてしまうことがあるらしい。
雑草を倒したら、次は野生動物かよ。
そこで私は、また大汗をかきながら支柱を立て、防獣ネットを張り巡らせて「要塞」を作りました。
完成したネットを眺めながら、当時の私はかなり満足。
「これなら、そう簡単には入ってこられないだろう」
そう思っていた数日後。
防獣ネットの隙間を器用に通り抜けて、我が物顔で畑に侵入してきたのは、シカでもサルでもイノシシでもなく……。
まさかの「義母」でした。
そこは入れるんかーーい!
しかも、それだけではありません。
私が草を刈り、ネットで囲った場所を見て、普段は離れて暮らす義兄や義姉まで「じゃあ畑やろう」と、ときどき帰ってくるようになりました。
週末になると、要塞ネットの中で、あーだこーだと言いながら家族みんなでクワを振るっています。
私はそれをネットの外から眺めながら、心の中でひっそり思うわけです。
「ふっふっふ。みんながここへ集まるようになったのは、俺があの荒れ地を草刈りして要塞まで作ったおかげじゃないか?」
そう思いながら、私は1ミリも畑仕事を手伝わず、少し離れたところから優しく見守っています。

まあ、畑がなくても普通に帰ってきていた気はします。
でも結果オーライ。
荒れ地だった場所に家族が集まるようになったのなら、それだけでも草を刈った甲斐はあったと思っています。
結論:私たち夫婦には「小さく育てる」がちょうどいい
それにしても、夏の雑草の生命力はホラー映画より恐ろしいです。
家の庭もそうなのですが、抜いても抜いても生えてくる。
グランドカバーを植えてみても、その隙間から雑草が、
「チーッス!」
と、何事もなかったような顔でこんにちはしてきます。
田舎で家庭菜園を楽しむなら、少なくとも我が家の場合、広大な土地なんて必要ありませんでした。
素人の私が一人で広い土地を管理しようとすると、「土をいじる前に、草刈りだけで夏が終わる」くらいの感覚です。
というわけで、私は白旗を振って完全ギブアップ。
現在は、管理しきれない場所については防草シートを使うなど、なるべく草刈りの負担を減らす方向に切り替えました。
ざまあみろ、緑の悪魔たち。
そして今は、ハエ叩き無双のエムと一緒に、プランターでミニトマトなどのちょっとした野菜を育てています。
これなら管理する範囲も小さく、私たち夫婦にはちょうどいい。
田舎だからといって、広い畑を全部使わなければいけないわけじゃないんですよね。
自分たちが無理なく続けられるくらいで楽しむ。
結局、それが一番長続きするんだと思います。
今回はただの田舎の愚痴ブログになってしまった気もしますが……。
でも反省はしません。
だって、綺麗に整った畑だけではなく、草刈りに追われて汗だくになっているところまで含めて、これが私にとっての「田舎暮らしのリアル」ですから。
以上、エスからの現場報告でした!
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【田舎暮らしのリアル⑦】手のひらサイズの巨大蜘蛛 vs 妻のフルスイング!我が家の害虫大戦争
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【田舎暮らしのリアル⑨】ウグイスって音痴なの!?田舎の意外な自然騒音


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