腎生検の傷が癒えたのも束の間、まさかの「入院延長」が決まってしまった私(エス)。
超・減塩の薄味病院食に悲鳴を上げつつも、ベッドの上でパソコンを触りながら受ける高用量の「ステロイドパルス治療」を、「まるで天国のような楽ちん生活だ」と余裕をぶっこいて満喫していました。
無事に退院を果たし、自宅で大好物のトンカツとビールを堪能していた私ですが……この時はまだ、この後に自分の体へ起きる異変を知る由もありませんでした!
「店長ぉお~❕延長はいりましたぁ~!」
わかる人には分かりますよね……?
そうです、まさかの「入院延長」です!

私が入院していた病院では、腎生検だけなら数日程度の予定でした。
実際に検査の傷口自体は順調に癒えていたんです。
でも、検査が終わったらそのまま次の本格的な治療に入ることになり、結局すぐには帰れなくなってしまいました。
おまけに土日をガッツリ挟むスケジュールだったので、どうしても入院期間が長~くなってしまいます。
そんな中、妻は毎日毎日お見舞いに来ては、病室に長ーーいこと居てくれるんです。
内心、「……そろそろ帰ってもいいんじゃないか?」と思いつつも、さすがにそんなこと口が裂けても言えません。
でもまぁ、「3食昼寝付き」の生活だと思えば、なんとか我慢できるか!と自分を納得させていました。
気になる「うす〜い」病院食のリアル
入院中の大イベントといえば、やっぱり毎日の食事!
ですが、そこは私の病状に合わせて用意された「腎臓病食」。
当時の私に出されていた食事は、【塩分:1日6g、タンパク質:1日50g】を目安にした内容でした。

この数値を3食に振り分けるわけですから、まぁ〜味が薄い!そして圧倒的に量が少ない!
入院前までは好きなものを好きなだけ食べ、お酒もグビグビ飲んでいた人間ですから、この味気なさとボリュームの少なさには、本気でひっくり返るほどビックリしました。
それでも、やることがない入院生活において、食事は1日の中で最大のイベントです。
毎晩、翌日の献立表を眺めては、頭の中で必死に美味しそうな味を想像していました。
うすいけどっ!
ちなみに、腎臓病になったと言うと、すぐに「普段の不摂生が原因じゃないか?」なんて言われることがあります。
でも、病気の原因はそんな単純な話ではないと、私は自分の治療を通して感じました。
私自身、実はかなりの健康オタク。
好き勝手食べる日があったとしても、日々の栄養バランスやカロリーはかなり気にしていました。
それでも病気になりました。
少なくとも私の病気について、「不摂生していたから病気になった」と簡単に決めつけられるものではありません。
これは今でも強く思っています。
高用量点滴「ステロイドパルス治療」とは?
私が診断された腎臓の病気では、主治医からプレドニゾロン(ステロイド剤)の服薬と、「ステロイドパルス治療」を行う方針について説明を受けました。
今回の追加入院で受けることになったのが、このパルス治療です。
ここで、私が実際に受けた治療について少し説明しておきます。
私の場合は、1回1,000mgのステロイドを3日間連続で点滴投与する方法でした。
さらに、その治療を複数回受ける予定になっていました。
……と言われても、当時の私は数字を聞いても全然ピンときません。
ただ、普段飲んでいるプレドニゾロンの量と比べても、ものすごく大きな数字なのはさすがに分かりました。
私の感覚としては、「大玉の爆弾を直接体に流し込むようなものじゃないか?」というくらいのインパクトです。
あれ?もしかしてここは天国か……?
治療を始める前、主治医の先生から感染症などに注意するよう説明を受けました。
主治医:「強い治療だから、感染症には本当に気をつけてくださいね」
私:『えっ???そんなに大変な治療なの……?』
当時の私は、「へぇ〜、そうなんだぁ〜」くらいの、めちゃくちゃ軽い気持ちで聞いていました。
今思えば、完全に他人事のような呑気さです。

運ばれてくる朝ごはんをいただき、PCを開いて大好きな仮想通貨をコチョコチョいじり、お昼ごはんを食べたらまたコチョコチョ……。
そうしているうちに、看護師さんが点滴を持ってやってきました。
いよいよパルス治療のスタートです!
といっても、やることはベッドに横になって点滴を受けるだけ。
点滴が始まってしまえば、空いた片手でまたPCを取り出してコチョコチョ……。
「あれ?これ、もしかして天国なんじゃないか……?」
何もしなくていい。身の回りのことは病院で対応してもらえる。大好きなPCも触れる。
当時の私にとっては、人生でこんなに何もしなくていい時間はそうそうありませんでした。
もちろん、医療スタッフの皆さんには本当に感謝しています。
ちなみに当時は、病室の外へ出る時にはマスクを着用するよう言われていました。シャワーについても、病院の指示に従って利用していました。
先生、全幅の信頼を寄せて帰宅します!
そんなこんなで、予定していた最初の治療が終わり、数日間の経過観察を経て、ついに退院の日を迎えました!
退院後に自宅で飲むプレドニゾロンについて、主治医から説明を受けます。
主治医:「明日からは、プレドニゾロン50mgと降圧剤を毎朝飲んでくださいね。次は2週間後に診察に来てください」
私:『あれ……?事前にネットで調べた治療方法と、薬の量が少し違うような?どの方式にも当てはまらない気がするけど……まぁいいか。先生がそう言うんだし!』
そうなんです。
私(エス)は、「先生」と呼ばれる職業の人にめっぽう弱く、説明を受けると「ははーっ!」と全幅の信頼を置いてしまうタイプなのです。
我ながら単純です。
何はともあれ、ようやく我が家への帰路につきます!
感染症対策のためマスクをしっかり着け、ガラガラとキャリーケースを引っ張りながら、なんとか自宅へ到着。
結局、2週間弱の入院生活となりました。
この時点では、まだ私自身に目立った体調変化はほとんどありませんでした。
久しぶりの我が家の空気に、終始ニコニコのご満悦状態です。
「退院祝いだ!」ということで、この日は私の大好物、肉厚のトンカツを作ってもらいました。
さらには冷えたビールで、
「かんぱーい!」
あぁ、なんて幸せなんだ……。
……そう。
この時の私は、退院後に自分の体へ起きる変化について、まだ何も分かっていませんでした。
そして、このあと私は、「これ、薬の影響なんじゃないか?」と疑うような異変を経験することになります。
※この記事は私自身の入院・治療体験をもとに書いています。治療方法や薬の量、副作用などは病気や患者さんの状態によって異なります。治療については主治医・医療機関の指示を優先してください。
👈 前回の記事:
【腎生検体験記2】「俺の身体で練習すんな!」研修医の生贄になった腎生検と、地獄の24時間カテーテル拘束
🗂️ この連載の記事一覧:
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【腎臓病闘病記4】ステロイド治療で高熱?39.4度で緊急搬送
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