「田舎に移住して、ご近所さんと爽やかに挨拶を交わす穏やかな日々……」
そんな理想を描いて引っ越しの準備を進めていた私ですが、現地に足を踏み入れた途端、都会では想像もつかない文化の違いに直面することになりました!
今回は、50代で都会から移住した私(エス)が体験した、コントのようなご近所挨拶回りと、高熱を出した時に絶望した「田舎のリアルすぎる病院事情」についてお話ししていきますよ!
道が狭い・同じ苗字だらけ・病院の口コミが絶望的!移住者のリアル
中都会育ちでは、なかなか味わうことのない小田舎の軽~いカルチャーショックを、ぜひ皆さんに聞いてほしいです。
いよいよ引越し業者との打ち合わせが終わりました。
我が家の荷物の量から、引越しに使う車は「4tロング車」で決定。しかし、妻の実家は【小田舎暮らしのリアル1】編にも書きましたが、敷地は広いのに侵入道路がやたら狭いというトラップのような土地柄です。
業者さん曰く、
「広い道路に4トントラックを停めて、そこで小さいトラックに荷物を積み替えます。そこから家の前15m手前まで入って停車し、最後は人力の台車で搬入する大がかりな作業になりますね」とのこと。
そのわりに、シーズンオフの「宵積み」にしてもらったので、かなり安く引越しができたのは不幸中の幸いでした。
当日は道路を占有してご近所さんに多大な迷惑をかけることになるため、引越しをする前に手土産を持って妻と挨拶回りをすることにしました。
まずは、家の真横のお宅へ向かいます。
エス:「小声で……あそこのお家、お名前なんていうの?」
妻:「田中さん」
エス:「田中さ〜ん、今度引っ越してきますエスです。ご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願いします」
無事に一件目が終わり、次のお宅へ。
エス:「次はどなた?」
妻:「田中さん」
エス:「田中さ〜ん、ご迷惑をおかけしますがどうぞよろしくお願いします……。ん? さっきの田中さんとご親戚?」
妻:「しら〜ん」
気を取り直して、その次のお宅へ。
エス:「まさかと思いつつ……次は?」
妻:「田中さん」
エス:「…………」
エス:「あの、ここの田中さんは、さっきのどちらかの田中さんの親戚なの?」
妻:「私のばあちゃんの兄弟!」
エス:「名前違うのに親戚なんかーーいっ!!」

と、こんなコントのようなやり取りがこの後も延々と続きました。
この小田舎、なんと多い苗字のTOP2だけで町内の大半を占めている感覚なのです。
そのため、お墓参りに行った時も「親戚の田中さんのところにお線香をあげてきて〜」と言われても、どこの田中さんかサッパリ分かりません。
妻に場所を聞きながら探すのですが、慣れない頃は本当に頭の中が「田中さん」だらけになりました。
新人の郵便屋さんらしき人が場所がわからず、我が家に道を聞きにくることもありました。
このような状況ですので、町内会の寄合に行っても私には「愛想よく座っている」くらいしかできない状態。完全にアウェイなので、すべて妻にお任せしています。
名前も関係性もややこしい小田舎ですが、最初に「ある手土産」を持っていったこともあり、ご近所の皆さんには思っていた以上に温かく迎えてもらえました。
都会の感覚で洗剤やタオルを選ぶよりも、相手や地域に合うものを考えることって大事なんだなぁと、この時つくづく感じました。
恐怖!近所の病院の口コミが絶望的すぎる件
以前の暮らし(中都会)では、徒歩で行ける範囲にいくつもの診療科の病院がありました。
体調を崩せば、歩いて受診できる場所もあったのです。
しかし、移住をしてから初めて、私が体調を崩して高熱を出してしまいました。
あいにく妻は仕事で家にはいません。フラフラになりながらGoogleマップで病院を探します。
もちろん、徒歩で行けるような場所に病院はありません。一番近くても車で10分。
私は腎臓病の治療を経験していることもあり、高熱が出ると「このままで大丈夫なのか」と余計に不安になります。
とはいえ、フラフラの状態で自分で車を運転するのも怖い。
都会にいた頃には考えたこともなかった、「病院に行く以前に、どうやって病院まで行くんだ?」という問題に直面しました。
「行く前に、一応口コミを見ておこうっと……」
これが恐怖の始まりでした。

近くの病院やクリニックの口コミを読んでみると、受付対応に不満を感じたという話や、体調が悪い時に受診できなかったという体験談など、かなり厳しい内容がいくつも並んでいました。
……これは無理!!!
超ビビリな新参者の私には、あまりにもハードルが高すぎます。
もちろん、ネットの口コミだけで病院の良し悪しを決められるわけではありません。書き込まれた時の詳しい状況も、実際の診療内容も、私には分かりません。
それでも、高熱で心も弱っている時にあの口コミの並びを見ると、「ここへ一人で行く勇気はないな……」となってしまったのです。
帰ってきた妻にこの画面を見せると、「あぁ、昔からそんな感じの話はあるね」と、私とは対照的にケロっとしています。
近くにあるいくつかの病院も調べましたが、その日の私には「よし、ここへ行こう」と思えるところを決めきれませんでした。
結局その日は無理をせず、翌日に妻に車を40分ほど走らせてもらい、隣町の病院まで連れて行ってもらいました。
いやぁ、この時は本当に思い知らされました。
元気な時の「車で10分」と、高熱でフラフラの時の「車で10分」は、まったく同じ10分じゃない。
田舎暮らしでは、病院が近くにあるかどうかだけではなく、自分が運転できない時にどうやって行くのかまで考えておいた方がいいんだな、と身をもって感じました。
将来、田舎暮らしに憧れて移住を考えている皆さん。
大自然の豊かさ、家の広さ、土地の安さだけに目を奪われず、近くにどんな医療機関があるのか、休日や夜間はどうなるのか、そして体調が悪い時にどう移動するのか。
ここは、移住前に一度確認しておいて損はないと思います。
少なくとも私は、高熱を出してから初めて「病院までの距離も、田舎暮らしの立派な生活条件なんだな……」と痛感しました。
※この記事は私自身の入院・治療体験をもとに書いています。治療方法や薬の量、副作用などは病気や患者さんの状態によって異なります。治療については主治医・医療機関の指示を優先してください。
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【田舎暮らしのリアル2】「旦那は毎日何をしてるんだろ?」中都会育ちの私が移住して驚いた現実
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